激動の医薬品業界について考える

MS歴14年選手の現場観ブログ

製造販売中止のお知らせ〜12月〜

対象:薬剤師、医師、MS、MR、etc...

(12/23更新)

 

本記事では、

12月時点で判明した範囲の、製造販売中止になる医療用医薬品のお知らせを致します。

製剤そのものが中止になるもののみ記載します。

()内の在庫消尽時期については、あくまでメーカー見込みになりますのでご留意下さい。

もし内容に誤りがあるようでしたらご指摘と情報の御教示をいただけますと幸いです。

 

アステラス製薬

イクスタンジンカプセル(在庫消尽時期2019年3月)

 

エーザイ

メサフィリン配合散(2019年4月)

メサフィリン配合錠(2019年4月)

 

大塚製薬

エルカルチンFF静注1000mg(2019年6月)

 

共和クリティケア

クリニット注20%(12月中旬)

 

和薬

レボフロキサシン点眼液1.5%「アメル」(未記載)

 

健栄

アクリノール「ケンエー」25g(2019年2月) 、500g(12月下旬)

ケンエーアクリノール液0.1  500ml、(滅菌済み)60ml、500ml(2019年10月)

ケンエーアクリノール液0.2  500ml(2019年10月)

 

大正富山

バキソ坐剤20mg(2019年1月)

 

第一三共

アポプロン散0.1%(2019年3月末)

アポプロン錠0.25mg(2019年3月末)

アポプロン注0.3mg、0.5mg、1mg(2019年3月末)

セフメタゾンキット点滴静注用1g(2019年3月末)

メチロン注25%(2019年3月末)

カンテック錠200mg(2019年1月末)

 

辰巳

トリメトキノール塩酸塩シロップ小児用0.1%「TCK」(未記載)

プランルカストDS10%「TCK」(未記載)

 

帝人ファーマ

スピロペント顆粒0.002%(2019年2月末)

ワンアルファ内用液0.5μg/ml(2019年末)

 

鳥居

ビラセプト錠250mg(2019年8月)

 

日本ジェネリック

ピロキシカム坐剤20mg「JG」(2019年1月)

 

日本新薬

スルカイン配合顆粒(11月)

 

バイエル

カリクレイン錠10単位(未記載)

コージネイトFSバイオセット250、500、1000、2000(未記載)

 

ガドペンテト酸メグルミン静注液37.14%シリンジ

5mL、10mL、15mL、20mL「SN」(12月)

ガドペンテト酸メグルミン静注液37.14%シリンジ

5mL、10mL、15mL、20mL「DK」(12月)

 

ファイザー

注射用シナシッド(未記載)

フェルデン坐剤20mg(未記載)

 

富士製薬

ガドペンテト酸メグルミン静注液37.14%シリンジ5mL「F」(2019年6月下旬)

ガドペンテト酸メグルミン静注液37.14%シリンジ10mL「F」(2019年5月下旬)

ガドペンテト酸メグルミン静注液37.14%シリンジ13mL「F」(2019年2月下旬)

ガドペンテト酸メグルミン静注液37.14%シリンジ15mL、20mL「F」(2019年9月下旬)

 

扶桑

アルファカルシドール3.0μg「フソー」(未記載)

フラボキサート塩酸塩錠錠200mg「フソー」(未記載)

ロペラミド塩酸塩カプセル1mg「フソー」(未記載)

 

山善

アクリノール  25g(2019年3月末)、500g(在庫消尽)

アクリノール外用液0.2%(2019年12月末)

ブロムワレリン尿素「ヤマゼン」(未記載)

 

以上です。

 

イクスタンジンは、錠剤が発売になったことに伴って中止になるようです。

エルカルチンFFも、シリンジ製剤が発売していますので、同様でしょう。

 

医薬品メーカーには、安定供給を継続する責務がありながらも、民間企業ですから、医薬品メーカー側が採算が取れず、代替薬があるものに関しては、中止にせざるを得ない事情は理解できます。

しかし、医療機関側は、服用している患者さんに代替薬の説明をしたり、院内製剤でしたら変更の検討をしなければなない為、多くの労力が必要になることがあります。

 

その1例が、カリクレイン(※)ではないでしょうか。

カリクレインのようにまだ市場でよく見かける薬剤が中止に至った背景は、ジェネリックへの切り替えが多く進んでおり、売上拡大が見込めないことです。

(※)カリクレインのジェネリックはありません。同じ成分として三和化学よりカルナクリンが販売されており、そのジェネリックとして日医工よりカリジノゲナーゼが販売されています。(12/23更新)

今後は、カリクレインのような同成分の代替がある製剤や、長期収載品(ジェネリックが出ている先発品)も追随し、取扱品目の見直しを進めていく可能性は高いかもしれません。

 

今後も製造販売中止状況がわかり次第、アップしていきたいと思います。

 

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12月に入り、物量が増え、イベントも目白押しだった為、記事を書いても全然進みませんでした。

同じ記事にしようと思っていた内容は、書いていたら長くなってしまったこともあったので、次回の記事にするつもりです。

イクスタンジンなど1製剤複数剤型の販売について思うことを書き綴ってみます。

 

あっという間に年末ですね。

医療機関さんは特に最も忙しい時期です。

私たち卸もなんとか無事に乗り切っていきたいです!!

 

 

 

 

11月製品別売上高ランキング+思うこと

対象:ALL

※本記事は私が医薬品卸として仕事している中で感じている視点での見解によるものです。

 

先月の記事に引き続き、

データサービス会社エンサイス社が、11月単月の国内医療用医薬品の製品別売上高ランキングを発表しました。

販売会社である医薬品卸としては大変関心が深いものです。

本記事では、売上高ランキングと、そこから思うことについて記します。

 

では、ランキングは以下の通りです。

[ ]内は対10月順位変動

 

1位:アバスチン(抗悪性腫瘍剤)中外製薬[→]

 

2位:オプジーボ(抗悪性腫瘍剤)小野薬品[→]

 

3位:リリカ(中枢神経用剤)ファイザー[↑4]

 

4位:マヴィレット(抗ウィルス薬)アッヴィ[↓3]

 

5位:ネキシウム(消化性潰瘍剤)第一三共[→]

 

6位:キイトルーダ(抗悪性腫瘍剤)MSD[→]

 

7位:クシアナ(血液凝固阻止剤)第一三共[↑8]

 

8位:レミケード(他に分類されない消化器官用薬)田辺三菱[↑外]

 

9位:イグザレルト(血液凝固阻止剤)バイエル[↓7]

 

10位:エディロール(合成ビタミンD製剤)中外製薬[→]

 

着目したのは、やはり血液凝固阻止剤である

リクシアナ

イグザレルト

です。

リクシアナは8位から7位に上昇

イグザレルトは7位から9位に下降

という結果になりました。

 

その金額差は2億です。

 

2億という金額の大小はともかく、両剤共に病院、開業医で大変多くの患者さんに処方されています。

患者さんが安定している状態であれば、病院の処方日数は90日それ以上の長期日数で処方されることもありますし(もちろん逆もしかり)、開業医でも短いと14日長いと90日処方と月をまたぐ日数で処方されています。

 

したがって、年間順位に直結しませんから、単月金額順位で一喜一憂するものではないでしょう。

しかし、肉薄している状況ということは十分理解できますね。

 

以上の薬剤は、医療用医薬品売上高ランキング10に入るほどのものですから、それぞれの製薬メーカーさんの屋台骨となっていることは間違いありません。

 

来年2019年10月の消費税増税に伴う薬価改定で、どれだけ適正化(引き下げられるか)されるか、製薬メーカーだけでなく医薬品卸も戦々恐々としています。

 

なぜならば、

その半年後の2020年4月にも診療報酬改定と同時に薬価改定があるからです。

次回の改定には、それよりもさらに適正化(引き下げられる)されることが、今のところ決まってしまっています。

すべてが引き下げられるとは限りません。

 

薬価が引き下さげられると、同じ薬剤でも価値が下がってしまう為、屋台骨である主力製品の維持・向上させなければならないと同時に、新たな主力製品の創薬を進めなければなりません。

筆舌する以上に容易じゃないことだと理解します。

武田薬品シャイアー買収が物語っていますよね。

 

ですから

2018年4月

2919年10月

2020年4月

3年連続の薬価改定が製薬業界に与える影響は甚大です。

それは医薬品卸、また購入側の医療機関にもその甚大な影響が及ぶことを意味します。

 

薬価改定は、市場実勢価格(どれくらいの価格で市場に出回っているか)を基に定められます。

安く売られれば売られるほど、薬価の下げ幅が大きくなるということです。

 

したがって製薬メーカーは、医薬品卸が必要以上に安売りをしないように、仕入れ価格を高く設定します。

すると、医薬品卸が医療機関へ販売する価格も、それに基づいた価格での交渉を余儀なくされます。

 

その結果

 

医薬品卸は、

仕入れ価格と納入価格の差益

 

医療機関は、

公定価格である薬価と納入価格との差額からさらに消費税額を差し引いた差益

 

これらの差益著しく低下してしまうのです。

 

そのことから、

医薬品卸側の話をしますと

 

今までのように納入差益製薬メーカーからのリベートだけに頼ると事業継続が間違いなくできなくなります。

ですから、販管費抑制だけでなく別の形での利益を生み出すことが急務です。

 

実際、各卸はそれぞれの方向性を持って戦略を進めています。

その戦略が功を奏すか否かで、淘汰されていきます。

再編の足音もしてきています。

 

それが医薬品卸の現在です。

 

 

売上高ランキングの話から逸れてしまいましたが、こういった話題に触れることで改めて、医薬品を取り巻く環境が非常に厳しくなっていることを実感するのです。

 

最後までお目を通していただきありがとうございました。

 

もうすぐ後発品薬価収載しますね。

対象:調剤薬局でお勤めの方、薬剤師の方、MRの方、MSの方、 医薬品業界に興味がある方etc

 

今年も残すところ、あと1カ月を切りました。
あっという間に12月ですね。


12月といえば、 我々医薬品卸のMSは他の業界の方々と同様1年で最も多忙な1カ 月になります。


以前は、と言っても10年近く前は、繁忙期の通常業務に加え、 医療機関の大掃除や、忘年会の企画・運営・進行などの活動で、 MS・MRさん共に超多忙でした。


しかし、製薬メーカーのプロモーションコード改正や、 卸公取協の公正競争規約に便益労務の禁止が盛り込まれてからは、 上記のような活動が極端に制限されるようになりました。


結果、12月は時間にゆとりが持てるようになるかと思いきや、 ちょうど同じ時期から別のことで忙殺される業務が増えました。


そうです。


後発医薬品の薬価収載及び発売です。
新規後発医薬品の上市に伴い、 製薬メーカーと医薬品卸による拡販活動が激化することで、 より一層忙しくなっていくのです。


本記事では、


①後発品新発売に伴う製薬メーカー・医薬品卸の活動の裏側


医療機関がどのように採用品を決められているか


③メーカー選定の提案


この3点について、MSである私の私観を基に書き記します。( バイオシミラーは除きます)

 


①製薬メーカー・医薬品卸の活動の裏側  

【AGビジネス】
後発医薬品の薬価収載は2011年4月より


年2回(6月・12月)


厚生労働省により定められています。


基本的には

 

薬価収載=発売


となることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。
オーソライズジェネリック(AG) は他社に先駆けて承認を得て、 他社製品が発売する直前まで発売しない手法を取ります。
AGを販売するメーカーは、 先発医薬品メーカーの子会社や特別な契約関係の上にある為、 先発医薬品での販売期間内の最販売額を最大限に確保し、 他社の後発医薬品よりも先にAGを発売し、いち早く採用させることで、 利益の流出を防ぎます。
(AGについてはこちらに詳しく説明されています。→https ://www.daiichisankyo-ep.co.jp/ ag/)


直近で、この戦略により顕著に結果が表れたのは、


モンテルカスト(シングレア・キプレス
オルメサルタン(オルメテック)
ロスバスタチン(クレストール)

テルミサルタン(ミカルディス)


でしょう。


また、他社が発売した後にAGを発売するケースもあります。
AGを優先採用する医療機関では切り替えが進み、 一定のシェアを獲得することができます。


直近では、


ランソプラゾールOD錠(タケプロンOD)
フェノフィブラート(リピディル・トライコア)
レバミピド錠(ムコスタ


が挙げられます。


このような手法は「AGビジネス」と呼ばれ、 後発品専売メーカーの脅威になっています。

 

原薬・添加物及び製法などが新薬と同一であるAGの方が、 そうでない他社の後発品と比べると、切り替える上で処方医・ 患者さん・患者さん家族含めた方々に理解を得られやすい為、 非常に高いシェアを占めるようになってきています。
(AGはすべての後発品成分にあるわけではありません。)  

 

AGは採用率が高く、市場への影響が大きいことから、 医薬品卸各社もAGへ強く力を注ぎます
実際にAGメーカーも卸への軒数施策などを実施することで、 拡販体制を強化します。


今回収載予定のものでも


ルナベル配合錠ULD
ユリーフ錠(発売時期未定)
イレッサ


のAGが上市する予定です。
どのように拡大をしていくかが注目されます。

 


【ブランド戦略】
そのようなAGビジネスが展開されていく中で、AGでは無いが、 非常に高い採用率を得ているのがこの「ブランド戦略」です。


芸能人を起用したCMを多く打ってブランド力をつけているのが、

沢井製薬

二プロ

日医工

東和薬品

です。


また有名先発メーカーも後発品ビジネスに積極的ですので、 そういったメーカーさんの「ブランド力」は高いでしょう。


患者さん・患者さん家族も耳なじみの無い製薬メーカーではなく、 聞いたことがある製薬メーカーだと安心感が生まれる点と、
何より後発品専売メーカーとしての会社規模が大きく供給力が高い ことが、医療機関調剤薬局の安心感を生み出す為、 採用が進む傾向があります。


【独自の工夫で展開】
AGではないが、 他社にない工夫を凝らして発売する製薬メーカーも多くあります。


・先発品に無い剤型(OD錠剤・フィルム剤・ ドライシロップなど)
・服薬しやすい味(液剤・粉製剤)
・PTPシートの工夫
・錠剤印字の工夫
・外箱の工夫etc


以上のように、患者さんだけでなく、 調剤する薬剤師さんにもメリットを提示し採用を目指します。


【ターゲットを絞った活動】
AGではない
特段の特色がない

こういった後発品を販売するMRさんは、 ターゲットを絞り活動を致します。
主に、 その製薬メーカーと得意先の関係が特別良好な関係の先が該当しま す。
そういった先には、日頃の定期訪問に加え
製造承認後すぐに購入権限を持つ経営者・ 管理薬剤師に製品案内し、
薬剤とその病態についての説明会を実施します。
当然ライバルメーカーも活動しますから、定期訪問を欠かさずに、 卸MSの協力を得ながら情報収集をします。
製薬メーカーは価格交渉に関与できませんので、 卸MSに価格交渉を委ねます。
それらのすべてをクリアすることで採用に至るということが多くあ ります。


価格戦略
AGではない
特段の製剤特色がない
そのような製品でも、とにかく安い製品があります。
卸への仕入価を下げて、 お得意先に安価で提供することで採用を増やす戦略をとる製薬メー カーもあります。


【卸を使った戦略】
医薬品卸は自社推奨メーカーを選定しています。  

推奨メーカーは、卸へ軒数施策やグロス(数字) 施策を打つことで採用を増やす戦略を取ります。
そうすることで、 発売前の活動もMRさんだけでなくMSの協力を得てマンパワーを 確保でき、
卸営業所にも優先的に在庫が置かれます。
したがって、 該当メーカーの後発品拡販には大きく寄与しているのではないかと 考えます。


また突発的な採用の際に、 医療機関からどこのメーカーさんの製品を採用するか相談を受ける ことが多々あります。
その時には、推奨メーカーを提案します。


ある時は、 電話で注文を受ける際にも同様の相談を受けることがあります。


例えば


薬局「この前出た後発品の○○ が急遽今日中に必要なんだけど在庫ある??」


卸事務員「メーカー様のご指定はありますか??」


薬局「急いでいるから在庫あるならどこでもいいよ!」


卸事務員「では●●社のものでしたら在庫があり、 本日のお届けが可能です。」


薬局「じゃあそれ持ってきて!」


というやりとりが、実は多くあります。
MSだけではなく、 上記の場合など卸の事務員が提案することもあるのです。
在庫があるのは、推奨メーカーであることが多いですので、 こういった形でも採用が増えていきます。


いかがだったでしょうか?
後発医薬品収載及び発売に伴い、 製薬メーカーと医薬品卸はこのような活動がなされています。
製造から流通までの過程で様々な交渉が行われ、


会社 - 会社


MR - MS


それぞれでも打ち合わせをした上で、
医療機関への営業活動をしていくのです。


では


医療機関側はどのようにして採用品を決めるのでしょうか。


答えは100軒あれば100通りだと思いますが、
下記のように大別できると思います。


1:AGを優先
2:製品特徴を比較して決める(PTPシートや味etc)
3:価格(数メーカーを選抜した上で)
4:活動を評価して決める
5:供給体制重視


1:AG優先
現在AGを優先して採用する医療機関が多いです。
先にも触れましたが、製品の信頼性の高さに加え、 処方医や患者さん、 患者さん家族にも切り替えの同意を得られやすいからです。
後発品体制加算を算定している・ 算定を目指す医療機関でも多く見受けられます。( 大手グループ調剤は除き)


2:製品特長を比較して決める。
採用する医療機関は、製薬メーカー製品の特長を比較します。


例えばPTPシート


A薬局
先発品に似たPTPシートが良い
→患者さんが普段飲み慣れているものに近い方が良いから


B薬局
先発品と似てないPTPシートが良い
→調剤ミスを誘発しやすい


などがあります。
それぞれの現場で調剤するにあたり、 最も適したものを選定して採用します。


3:価格
安ければどこでもいいよ、 なんていう医療機関はほとんどありません。
しかし、2と重複しますが、 ある程度採用しても良いという製品を2~3社選定し、
卸の提示する価格が最も安価だった製品を採用する、 という形があります。
非常に合理的な採用方法です。


4:活動の評価で決める
MRさんもMSもルートセールスです。
熱心に活動してくれる業者のものを採用してあげたい、 という人情で選んでいただくことが今でも多くあります。


その中でもパターンはいくつかあります。
例えば


MRさんを評価している場合
「○○MRさんの製品採用してあげるけど、どこの卸がいいの?」


MSを評価している場合
「○○MSさんの好きなメーカーさんでいいよ、 その代わりちゃんと在庫してね」


などがあります。


5:供給体制重視
最も重要視するのがこの点です。
どこの製薬メーカーも安定供給に努めていますが、 結果として先に挙げた「ブランド戦略」、卸の「推奨メーカー」 に挙げられる製薬メーカーさんの供給体制が強いと評価されること が多いです。


安定供給とは、

いつ発注しても当日納品、 遅くても翌朝には納品される

ということです。
取り寄せで発注から納品まで数日かかるものを積極的には採用しな いでしょう。

 


大まかに分けてしまいましたが、 医療機関側が後発品を採用するに際し上記5点をそれぞれ考慮して います。
医療機関も多くが民間企業ですから、 利益を出すことも大切である一方で、 患者さんといつも直接向き合う現場です。


「価格」と「安定供給」が選定のベースになることは間違いありません。

 


では、


医療機関側に販売する卸の立場として後発品メーカーさん選定の提案を致します。
(製品特長の違いは考慮しない場合)


❶:安定供給ができる卸推奨メーカー
❷:AG
以上です。


❶先にも触れました通り、卸は自社推奨品を販売したい為、 物流センター・営業所に在庫します。
受注後すぐに届けられなければ、商機を逃すことになるからです。
また、ライバル卸との価格の競争も生まれますので、 結果として安価で仕入れることもできます。
「価格」「安定供給」の両方を得ることができます。
頑張ってくれているメーカーさんを採用しようとしても、 推奨メーカーさんじゃない場合は、在庫するようにはしますが、 倉庫のスペースには限りがありますので、卸としては

「 かなりきつい」

というのが本音です。
そんな本音は言わないでしょうけれども(笑)

 

後発品採用の際には、

お付き合いのあるMSの推奨メーカー

を是非お尋ねいただければと思います。


AGは、まず卸の営業所に在庫されています。
卸間の競争が激しいからです。
製品の「信頼性」「安定供給」を得ることができますが、 価格はあまり安価にしづらいものが多いです。
AGという「製品の価値」があるからです。


患者さんのコンプライアンス第一で考え、 製品の特長で選定することも多いでしょう。


少しでも参考になれば嬉しく思います。


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つらつらと書き連ねてしまいましたが、本記事は以上になります。


12月の収載日がいつになるかが、もう間もなく判明しますね。


医療機関の在庫スペースも限界でしょう。
卸のスペースも限界です。


採用品目が増えてしまうことで業務負担がさらに増しますが、 これは止められない流れでしょうから何とか医療業界全体が受け入 れなければいけないことですね。


長い記事になりましたが、 最後までお目を通していただきありがとうございました。
寒暖の差があったここ数日ですが、皆様お身体ご自愛下さい。

 

 

 

 

 

 

製造販売中止について

対象:薬剤師の方、医師の方、MRの方、MSの方

 

本日は、毎月のようにリリースされる医薬品の製造販売中止のお知らせさせていただきます。

11月に把握した分になりますのでご了承ください。販売移管(他のメーカーに移り販売する)は除き、市場からなくなる製品について記載致します。

 

共和クリティケア

ランソプラゾールOD錠15mg・30mg「DK」

 

沢井製薬

ジソピラミドカプセル50mg・100mg「SW」

ランソプラゾールカプセル15mg・30mg「MED」

 

武田テバファーマ

ランソプラゾールOD錠15mg・30mg「テバ」

 

日医工

オイテンシンカプセル40mg

ラシックス細粒4%

 

日本ジェネリック

ラニチジン錠75mg・150mg「JG」

 

ニプロ

アクリノール消毒液0.1%「NP」

タクロリムス軟膏0.1%「NP」

ホモクロルシクリジン塩酸塩錠10mg「NP」

 

ノバルティス

スローケー錠600mg

 

ブリストル

ジメンシー配合錠

 

吉田製薬

アクリノール0.1%・0.2%・0.5%液「ヨシダ」

 

ファイザー

アクリノール「ホエイ」

アミノ安息香酸エチル「ファイザー」原末

エダラボン点滴静注30mg「ファイザー

塩酸テルビナフィンスプレー1%「マイラン」

吸水クリーム「ファイザー

ケトプロフェン坐剤75mg「SN」

ニザチジンカプセル75mg・150mg「ファイザー

尿素クリーム20%「SN」

ブテナフィン塩酸塩スプレー1%「ファイザー

プラミールシロップ0.1%

ラモセトロン塩酸塩静注液0.3mg「ファイザー

 

以上になります。

 

既に在庫が消尽している製品もあれば、またまだ在庫があるものもあります。

 

医薬品製造の中止理由は大きく3つの理由があります。

①採算が合わなくなる為。

②同一メーカーの重複販売状態解消の為。

③原薬調達難航など製造上の理由の為。

 

①製薬メーカーは民間企業です。

しかし、厚生労働省の承認の下で流通を始めた為、安定供給が原則です。ただどうしても、造れば造るほどマイナスになるものもあるようです。そういった観点から、民間企業ですので事業継続の為にやむを得ずに中止、という結果になるものがあるのです。

例えば、採算が取れない、いわゆる「不採算品目の代表格が、大塚製薬の生食などの水ものです。本来なら不採算であれば中止にしたいところではないかと思うのですが、流通量が多く、医療上欠かせない為に、厚生労働省は、薬価の引き上げを行いました。

少しでも採算性を高め、安定供給してもらうことが必須だからです。

このようなことがありますので、採算が取れない品目で、代替品がある製品は、お役目を終え中止になります。

 

②の内容としては、今回の中止品目にあります通り、武田テバのランソプラゾールOD錠がテバ時代の製品を中止し、9月に発売した製品を販売継続します。

「テバ」→中止

「武田テバ」→販売継続品

以上のような見分け方になります。

 

沢井製薬のランソプラゾールカプセルも同様ですね。メデイサ新薬からの導入品というかたちで販売していたものが中止となり、自社のものを販売継続します。

「MED」→中止

「サワイ」→販売継続

以上のような見分け方ですね。

 

いずれも、先に挙げました通り、1社が同一成分を重複して販売する、という無駄を排除する為です。

後発品だけでなく、先発品でも同様のことが起きています。

サイレースロヒプノールです。

ロヒプノールエーザイに販売移管になるに伴い、同一成分を2製品抱えることになった為、ロヒプノールは中止になりました。(経過措置期間:2019年3月)

 

このようになったきっかけは、製薬企業の統廃合販売移管です。

今後、製薬企業の再編も加速する、と言われている中で、今後も同じようなことが流通上起きてくることが考えられます。

 

昨日、ポーラファルマが印サンファーマに買収されるというニュースが入りました。

皮膚科領域で頑張られていた製薬メーカーですが、今後は皮膚科領域やオンコロジー領域、後発品領域で拡大化を目指すそうです。

 

ポーラさんも後発品を発売していますから、屋号の変更も行われるでしょう。

 

企業の再編の話をしましたが、卸こそ再編が間近でしょう。

そんな雰囲気がプンプンします。

まぁ、この話はまた別にさせていただきます。

 

製造上の都合による販売中止もあります。

製造上の都合とは、原薬調達が難航したり、製造が継続できないケースです。

このことについても、改めて触れさせていただきたいと思います。

ホスレノールOD錠の後発品の件などにも触れたいと思います。

 

以上のような理由から、市場で流通していた医薬品が中止になるということが頻繁に起きているのです。

今回お知らせした中止品も、大体は上記3点のどれかの理由によるものがほとんどでしょう。

 

今後も定期的に製造販売中止情報をアップさせていただき、皆さまのご参考になれば幸いです。

 

お目を通していただきありがとうございました。

今日は帰宅後に、イケアで購入したソファの組み立てがあり、非常に疲れました。

皆さまも大変お疲れ様でした!!

医療用医薬品の併売について

対象:MSの方、MRの方、薬剤師の方、医薬品業界に興味がある方

※11月29日追記致しました。

本記事は、医薬品卸MSとして勤めている中で感じた"私観"を元にしています。

 

今月(2018年11月)も医薬品の新製品が上市されています。

ここ最近は、オンコロジー領域、スペシャリティ医薬品の発売が多い中、今月末にプライマリー領域にあたる製品の中で、

慢性便秘症治療剤「モビコール」

過活動膀胱治療剤「ベオーバ」

の2剤が発売になります。

 

特筆すべきは、両剤ともに「併売」という販売形態を取っていることです。

本記事は「併売」という販売形態について書き記していきます。

(コ・プロモーションについては長くなるので触れません)

 

今回発売の2製品について、併売各社は以下の位置づけとなっています。

 

モビコール

製造販売元:EAファーマ

http://www.eapharma.co.jp/medicalexpert/ethical/ViewDoc.asp?Func=1&Sequence=2074

販売元:持田製薬

http://www.mochida.co.jp/dis/etc/img/mvc3011_2.pdf

 

ベオーバ

製薬販売元:杏林製薬

http://www.kyorin-pharm.co.jp/news/565c6da62360f4f3b679dc14855ec6e52b700de6.pdf

販売元:キッセイ薬品工業

https://www.kissei.co.jp/news/uploaded/ecc85b99297aa5bef0e59c13eba7d524_1.pdf

 

それぞれが、どういう経緯で、どういう契約の下で決められるかは、製薬メーカー側のことなのでわかりかねますが、

言えることは

 

利益率低下の引き換えに、早期拡大化を得ること

 

これが絶対命題ということです。

 

特許期間中にしっかり売り抜くことができなければ、特許期間終了後、後発品に置き換わってしまうからです。

 

では、併売品が発売されることで、流通から患者さんにどのような影響があるのでしょうか。

医薬品卸調剤薬局患者さんの3つに分けて考えてみます。

 

<医薬品卸>

①両メーカーの在庫スペースの確保。

②得意先にどちらのメーカー品を販売するかの管理。

③他卸・別メーカーの動向注視。

④両メーカーの施策取組。

 

①は、単純に在庫スペースの問題です。しかし卸にとっては重要な問題です。

両社の製品を取り扱う場合に、お得意先が指定する製品を揃えなければならない為、同じ医薬品にも関わらず倍のスペースが必要になります。

物流センター、各営業所同様です。

もし注文をいただいた時に在庫が無ければ、商機を逃すことになるからです。

これ、実は後発品収載の時は、もっと深刻になります。

 

②卸は製薬メーカーさんが活動して下さった先に、そのメーカー品を納めます。(追記:お得意先に選んでいただくことが大前提です。)

受注時に、違うメーカーさんのもので起伝しないようにする管理をします。

 

③併売メーカー同士の関係にもよりますが、ある程度大口先になって、両メーカーが活動しているお得意先の場合、チャンスがあれば切り替えてもらうように画策することがあります。

当然帳合卸は既存メーカーさんを守りますから、別メーカーは他卸と共闘し、切り替え工作します。

したがって、それまで頑張って下さっているメーカーさんを守る意味でも、自社の帳合を守る意味でも、他業者の動向に注視する必要があります。

 

④両社の製品を取り扱う上で、発売時、決算時などに取り組む施策は、当然メーカー品毎に販売額、販売軒数のノルマが課せられます。卸MSとしては、両社の製品の帳合先を確保しなければなりません。

 

以上のように、医薬品卸側は併売にあたり上記の点に注意して活動を致します。

 

そして、MSとして最も重要なことはMRさんがどこでどういった動きをしているか、できる限り把した上で活動すべきです。

MSにとっては、多くのメーカーさんを取り扱う中の1製品に過ぎませんが、製薬メーカーMRさんにとっては、そのメーカーの最重点製品で、1番想いが込められていて、それに全てをかけて活動しています。

それを身近でわかっている卸だからこそ、お得意先にしっかり活動を伝えて、理解をいただいた上で、スムーズに導入ができるようにする、そのような活動が併売品を販売する上で重要です。

 

<調剤薬局>

①在庫増に繋がるので、間違っても両メーカーを採用しないようにする。

②オンライン発注時のコード等の間違いがないように管理する。

③止むを得ず、既存メーカーと別の製品を仕入れた際に、包装が違うことに反発する患者さんに説明する。

④採用メーカー品による価格差

 

①併売の新製品が出る時には、両メーカーMRさんが調剤薬局さんに訪問し、医師の処方意向や、製剤の説明会、指導せんの配布など、熱心に活動します。

しかし、1規格しかない製品をわざわざ両社製品を揃える薬局さんはないでしょう。

その分、在庫になるからです。

 

②現在、多くの調剤薬局さんは発注機能と連動している在庫管理システムを採用しているところが多いです。

初回発注時に注文したいメーカー品のJANコードを、誤って別メーカー品で送らないように注意する必要があります。

実際に現場で起きて、実績が一時的に残る為、MRさんもぬか喜びしてしまう、なんてことも起きてしまいます。 

それ以外にも、監査機器などの調剤機器もJANコードやGS1コードで識別しますので、十分注意した管理が必要です。

 

③併売品の多くは、外箱包装、PTPシート、分包デザイン、などがメーカー別で異なることが多いです。

非常に近似しているケースもあれば、全く異なることがあります。

止むを得ず、別メーカー品を調剤する際に、いつもと違うデザインのものを患者さんに渡すと、「いつもと違う」と訴える方がいるようです。

毎日服薬するもので、ましてや多剤服用されている方は、デザインが変わることに対して抵抗があるようです。

薬剤師さんは、患者さんに納得していただくように説明をしなければならなく、大変な手間暇がかかります。

なるべく、そういったことが起きないように注意しなければなりません。

 

④採用メーカー品の価格差ですが、以前は卸を交えた価格競争が激しく行われていました。しかし、今般、無用な薬価下落を防ぐ為、過度な価格競争は原則行いません。

そういったことや、活動効率を上げる為にキャパシティが大きいお得意先などは、両社協議の上、どちらのメーカーさんが活動をするかを予め決めていることがほとんどです。

 

以上のように、調剤薬局さんは必要以上に在庫品目数を増やすことはしませんし、よりスムーズに調剤する為の環境作りを日々行っています。

両社が熱心に通うということは、情報提供量が多いかもしれませんが、それだけ薬剤師さんの時間を奪っている、ということも認識しなければなりません。

調剤薬局への過剰な宣伝活動は、逆に迷惑行為になるということです。

 

<患者さん>

①いつも服用している薬剤のデザインが変わってしまうことが起こり得ます。

 

患者さんへの影響は、包装デザインの違いによるものです。

患者さんも、本当に色々な方がいらっしゃるようで、ちょっとした違いにも敏感な方がいたり、そういった違いを見つけては薬剤師さんに食い下がることがあります。

確かに、医療業界をご存知ない方にとって、同じ製品名なのに、なんでデザインが違うの?と思うのは当然のことかもしれません。

また服薬の管理をしているのは、患者さん本人とは限りません。

ご家族や、介護者などが関わる為、「極力変化がないようにしたい」という思いは十分理解できます。

 

以上のように、同一医薬品の併売は、プロモーション段階から、最終ユーザーである患者さんまでにも様々な影響があります。

良い薬剤を、1人でも多くの方のQOL向上に役立てる為に拡大化していく一方で、本記事のようなこともある、ということを念頭に日々の活動に勤しみたいものです。

 

冒頭に紹介したモビコール、ベオーバも各社で外箱、PTPシート、分包デザインもメーカー名記載の部分が若干異なります。

 

医療機関さんに丁寧に案内をしていきながら、広めていけたらと思います。

 

長くなりましたが、記事を書きながら、今までいろいろな製品の併売間競争があったことを思い出しました。

メーカーさんは価格に関与できませんから、卸同士の代理戦争が起こることもしばしばでした。

今思えば懐かしく思います。。

 

今年も残すところ1ヶ月あまり。

宣伝、拡販頑張ります!

皆さまもお身体をご自愛の上、年末の繁忙期を乗り越えてください!

 

お目を通していただきありがとうございました。

 

レビトラ錠供給再開+小言

対象:ALL

 

昨日26日に、出荷調整品目についての記事を投稿致しましたが、翌日の今日、1年近く出荷調整されていた勃起不全治療剤レビトラ錠供給再開の情報がひっそり入りました。

 

供給再開日は

10mg錠:12月17日(月)

20mg錠:1月下旬を目途に準備

 

とのことです。

「供給再開日」という言葉は、上記日程までに卸に入荷され、納品を始められる日、と解釈します。

ですので、レビトラ錠10mgは12月17日には医療機関に届くということです。

 

しかし、万が一「出荷日」がこの日程では、市場に出回るまでに早くても3〜4日はかかるのではないでしょうか。

 

10mgと20mgで供給再開時期が異なるのは、製造スケジュールの都合上、とのことでした。

 

当該疾患に悩まれている方に少しでも早く届いてほしいですね。

 

医薬品卸としては、各社このような薬剤の販売には、不正流通防止の観点から規制がかけられています。

実態に見合わない受注量などでフィルタリングされた場合、該当のお得意様にヒアリングをすることもありますので、ご承知おきください。

 

 

それよりも、早くインフルエンザワクチンが、入荷してくれないかが気になります。

全く仕事になりません。

医療機関に入った瞬間に「ワクチン持ってきた?」と聞かれる始末。

持ってこれてたならまだしも、持っていけないのでバツが悪い。

12月中旬には解消されると言いますが、それじゃ遅いですよ。。。

医療用医薬品出荷調整品目について

対象:ALL

 

医療関係者を困らせてしまうことの1つは、医薬品が届かないこと。

そうです、医療用医薬品の「出荷調整」は医療現場を時として混乱に陥れます。

現在、製薬メーカーで出荷調整品目となっているものは171品目あります。(同一品目別規格もカウント)

 

出荷調整となってしまう原因は

・製造工場自体が定められた規格に満たない為。

・承認規格に適合した製品の製造ができない為。

・自主回収後、適合品の出荷が間に合わない為。

・原薬の調達が困難である為。

etc...

以上が挙げられます。

 

そしてこれらの薬剤の流通は、下記のいずれかの状況となっています。

①製造自体できておらず、全く流通していない。

②製薬量に限りがある為、既存で使用されている医療機関分のみを該当卸に出荷している。いわゆる「紐付き出荷」。

③製薬量に限りがある為、製薬メーカーが製造した分の量を、各卸の実績で按分して定期的に出荷している。

etc.....

 

品目の詳細をブログに記載するのは差し控えますが、③に該当する製品には、「えっ、これも出荷調整なのっ?」というものもあります。

それくらい、現在は注文後にスムーズに入るのですが、少しでも需要が増してしまうだけで、供給が追いつかなくなるような製品、そういったものが該当しているようです。

 

そのような中で、急遽出荷調整の知らせがあった際には、医薬品卸のMSとしては、製品の代替品の提案を致しますが、医療機関の方々は、極力採用品目を変更することは避けたいですし、変更したとしても同一成分、または同種同効品に留めたいところです。

 

しかし、知らせを受けた医療機関は代替品確保に急ぎますので、あっという間に同一成分など近しい製品が市場から売り切れてしまいます。

本来は、そういった製品の販売に卸側は数量規制をかけなければならないのですが、それを上回るスピードで受注してしまう為、結果的に間に合わなくなってしまうのです。

 

間に合わなくて、類似品の調達ができなくてもいい、という方はいいと思いますが、情報を最速で入手し、代替品調達をスムーズに入手したいという方は、、、

 

MSをうまく使ってください!

MSとの関係が良ければ、情報がすぐに入り、当該品目の確保や、同一成分確保など、選択肢がある中で対処ができます。(情報入手ができないMSもいます)

 

関係が悪ければ、情報が入るのも遅く、入っても既に選択肢が残されておらず、代替品すらも手に入らないことがあります。

 

ブログだからこそ言えますが、MSも人間ですので、お得意先の優先順位をつけてしまいます。

MSは、業者ではありますが、味方につけると、何かあった時にきっと役に立ちます。

いや、お得意先の役に立ちたい、と純粋に思って普段ルートセールスをしているのです。

 

ですので、今後も医薬品の自主回収や出荷調整は不定期に起きますが、そんな時に最善の対処が取れるように、情報入手の早い、アンテナが高いMSと良好な関係構築をすることをお勧め致します。

 

※出荷調整品目一覧をお知りになりたい方は、個別にご連絡いただければ、お伝え致します。